2020/05/07 20:03


▼ 日本人が初めて食べた「酢飯の味」



 「今日の飯は、ぼっこううめえ(すごくおいしい)。おやじ、どうしたんなら(どうされたのですか)?」

 これは、どどめせを初めて食べた高瀬舟の船頭さんたちの驚きの声です。そう、酸っぱいご飯(酢飯)を日本人が初めて食べた瞬間です。

 「鮨」の起源は、なれずし」といわれ、魚の保存食でした。魚を塩と飯と一緒にして、魚の発酵を促し、食べるときは飯は除いていました。やがて室町時代になると、飯も一緒に食べることもあったようですが、人工のお酢ができて酢飯として庶民も食べるようになったのは、江戸時代になってからです。

 これに対し、備前福岡郷土料理の「どどめせ」はそれより早く、鎌倉時代の末期に「福岡の市」で栄えた備前福岡の渡しにある飯屋で生まれました。それもいたずらから。

▼ 20年以上前から、冷凍どどめせパックとしてHPで通信販売しています。



 これが、今に伝わる備前福岡(瀬戸内市長船町福岡)の郷土料理「どどめせ」です。今風に言えば、「煮込み寿司」です。これを日本中で唯一いつでも食べられる店が、地元にある一文字うどん店です。これを、どこでもお召し上がりいただけますように、冷凍パックにしたものがこの「どどめせ冷凍パック」です。

 酢飯の元祖といわれるどどめせは、酸っぱくなったどぶろく(お酒)を、炊き込みご飯の中にいたずらで入れたことから生まれました。「どぶろくめし」がなまって、「どどめせ」になったといわれています。長年名前は埋もれていましたが、昭和の終わりごろ地元の女性グループが再現し、当時岡山県の「岡山の味賞」を受賞し、復活を果たしました。

 当時、「いつでも食べられるところがあれば」との要望を受け、女性グループからレシピをいただき、一文字うどん店でも研究し、1994年4月から、店の定番メニューとしてデビューしました。それ以来今日まで、「一度食べたらクセになる味」と評判をいただいています。その後1998年頃、「冷蔵冷凍食品製造業」の許可を得るとともに、「どどめせ冷凍パック」を開発し、当時立ち上げたHPを通じて通信販売を開始して今日にいたっています。

▼ ご家庭で、「中世のロマンの味」を!

 一文字のどどめせ冷凍パック」は、店に出しているものと同じように作り、急速凍結して作ります。ごはんを炊くときに「どぶろく」(岡山県美作市産)を加え、別に火を通した具とだしを入れて炊きあげます。その後、お寿司で使う合わせ酢を釜の上から振りかけ、そのまましばらく蒸らした後、盛り付けます。

 ご家庭では、冷凍のままレンジで6分ほど加熱していただきますと、出来立てのどどめせの味をお楽しみいただけます。だしと合わせ酢の風味が微妙のバランスで調和した、まさに「中世のロマンの味」をお楽しみくださいませ。

1パック2人前(400グラム)が5パック(10人前)セットです。

▼ 全国マスコミでも何度も取り上げていただいています。

 NHKのテレビやラジオ、昨年は「遠くへ行きたい」で、土井善晴さんにご紹介いただいています。ぜひ一度お試しください。