2020/04/27 14:04

備前福岡(岡山県瀬戸内市長船町福岡)は、戦国武将「黒田官兵衛」ゆかりの地

 備前福岡一文字うどん店のある場所は、かつては「備前の国福岡」と呼ばれ、九州の福岡県(筑前福岡)の名前の由来となったところです。ここで生まれたうどんが、「一文字乾麺(黒うどん)」です。


なぜ、黒うどん?

 一般的に言って、うどんは色が白いですが、一文字乾麺は、茹で上げると色が黒くなります。理由は、小麦粉の製粉方法にあります。一般的なうどん用の小麦粉は、ロール製粉機で製粉します。だから、小麦の白い部分(胚乳)だけをうまく選別して挽いているからです。一方石臼は、小麦一粒丸ごと挽いているため、小麦の胚乳だけでなく、小麦胚芽や、表皮の部分も適当に混じっています。だから、この小麦粉100%で作る一文字乾麺は、色が黒い(厳密にいえば、小麦表皮の小麦色です)のです。


黒は栄養、黒は風味、黒は食感

 石臼挽き小麦粉の方が、栄養価や風味の点では勝ってることが明らかなのに、なぜ99%以上の小麦粉が、ロール製粉機なのか?それは、能力が100倍以上(一文字の挽き方だと1000倍近く)開きがあることが一つと、それ以上に表皮が混じることで食感が「もそもそ、ぱさぱさ」しやすいからです。




石臼製粉歴23年の技、超あらびき2回挽き

 一文字うどんも、導入当初はこの問題にぶつかり、大変苦労しました。どうしても滑らかさが出せません。でも、石臼メーカーの技術者を「それは理論的には、考えられません」と驚かせるほどの、微妙なやり方を開発し、今では、石臼挽きの長所を活かしながら、現代的な滑らかなうどん作っています。




昔食べた乾麺の味

 一文字うどん店頭の2台の石臼で製粉して作った小麦粉100%の乾麺は、小麦粉の個性が強いためかなかなか満足のいく乾麺にはできませんでした。ところがたまたま出会った、創業1945年の岡山県笠岡市にある「小山製麺」さんのお力をお借りし、この一文字乾麺(黒うどん)が完成できました。「昔食べた乾麺の味がする」「小麦の風味がする」と、ご評価いただいています。

 ぜひご家庭で、小麦の風味をお楽しみください。1袋200g 約2人分 4袋入りです。よろしくお願いいたします。。